| はじめまして、“麸匠堂”店主の武道靖彦です。
私は小さいけれど高い技術と理念をもつ工房で、麸についての体系的な知識と技術を学び、経験を積んできました。
そしてあなたに、先人が築き上げてきた伝統食材である麸の美味しさをお伝えするとともに、麸を通してご家族の絆が深まる愉しい食卓と健康を提供したいと考えております。
1949年(昭和24年)の創業以来、私たちはずっと麸をつくり続けてきました。
物がなかったその当時、初代は近隣の農家をまわっては少しずつ小麦粉を集め、その小麦粉で麸をつくりました。
つくった麸を持ってまた農家をまわり、麸と小麦粉を物々交換しながらの創業でした。やがて、近所のお客様も買いにくるようになり、皆さまからとても喜ばれたそうです。
「美味しい麸をつくり、お客様に喜んでもらいたい」、この想いが私たちの原点だと思っております。
お客様に求められる本当によいものでなかったら、永い歳月に耐えて生き続けることはできなかったでしょう。
そして、よい素材だけを使い、素材そのものの味わいを活かしてつくった麸は、単に美味しいだけではなく、いくら食べても決して食べ飽きることがないはずです。
今の食べ物のなかには、原材料や製法が変ってしまったために、昔とは別のものになってしまっているものが少なくないそうです。
しかし、私たちの工房では焼成釜の熱源が木炭から電力になったように、ささやかな進化はありますが、効率的ではないからという理由で、創業以来の人の手によるやり方を埋もれさせてはならないと思っております。
美味しい麸をつくることは簡単なことです。
つくり手である私たちが真剣につくればいいだけのこと。
「美味しかったよ」、この言葉を聞きたくて職人一同、スタッフ一同、毎日がんばっています。
|